津久井やまゆり園事件について

この事件は誰もが怒りと衝撃を受けただろう。
最初の一報ではクビになって逆恨みの報復ならば、なぜ職員や管理者ではなく入所者が殺害されたのか解らなかったが、その後の報道で犯人のナチ思想の様な障がい者の命（人権）を無視した考えが明らかになった。
被害者遺族が実名の公表を拒否している事について、いろいろ言われているが一部の情報によると公になる事に対する恐怖があるらしい。

今の日本では今年４月には障がい者差別解消法が新たになりましたが世の中の実情は酷いものです。
これは、嫌な思いを体験した障がい者でないと解らないかもしれません。
職場では差別され、健常者よりも能力が低いと見られ、社会では邪魔者扱いされる事もあるでしょう。
私も、駅の下りエスカレーターで突き飛ばされたり、電車内では嫌な顔されるので、あえてシルバーシート近くには行けません。混雑している時間帯は露骨に背負った荷物や杖を嫌がられるので避けています。バスを降車する際に割引を申し出ると無言で面倒くさそうにパスモの設定を変えていたり、
逆の立場になって考えてみれば疲れて混雑した車内に障がい者が乗り込んで来たら迷惑なのでしょうね。女性専用車両に障がい者が乗り込んで女性からクレームを言われる事もあるそうです。

やまゆり園の事件は残虐性や事件の大きさはとてつもない事件ですが、多くの健常者の方々は多少なりとも障がい者を「面倒、邪魔、関わりたくない」などと思うのでしょうか？
例えば、自分の前に歩くのが遅い老人がいたとしても思いやりを持って迂回したり、判断の遅いシルバーマークの車が居てもせかさないとか、当たり前の事ですね。
皆、忙しすぎて気持ちに余裕が無さすぎるのでしょう。

今回、盲導犬を同伴した視覚障がい者が地下鉄で亡くなりましたが、悲しい事件事故が多く滅入ってしまいます。
建前だけの平等はたくさんです。
オリンピックもいいですが、もっと成熟した世の中になって欲しいものです。それには皆が一度じっくりと考えてみる必要があるのかも知れません。

コメント 2

誰もが一度、障がい者と同じ不自由を疑似的にでも経験・体験すべきと思います。
自らがなってみれば、決して障がい者に嫌な思いをさせる行動はとらなくなるのではと期待します。
なんか間違えちゃってますよね、今の日本人……。
by 監督 (2016-08-17 14:43) 

＞監督さん
妊婦疑似体験ボディースーツみたいのはありますよねぇ。
個人差が有るってゆうか、席を譲ってくれる人も居るのですがトータルで見ると相手を思いやるのではなく、自分の事考えて迷惑と思う人の方が多い日本です。
by aki (2016-08-17 22:52)